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宮部入門 [少しだけ文化会]

ここ最近寝る前に宮部みゆきの短編集を手にとって、ゆっくりと一編ずつ読んでました。

で、読み終わった本がこちら。

淋しい狩人

淋しい狩人

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/01
  • メディア: 文庫


もちろん流行作家さんですから、そのお名前くらいは文芸誌などで度々拝見しておりました。
それでもミステリー小説など読み慣れない自分はなかなか手を伸ばすことができず、
今回たまたま借りた文庫本の中に混ざっていたのを発見し、気分転換もかねての「宮部入門」です。

これが読んでみると見事にエンターテイメント化されていて、とても読みやすく面白い。
読了後も余韻を残し、大変満足して本を閉じました。
これを機にしばらくは同じ作者の本を読んでみようかなと考えています。

まだ20代の頃、「作家には文学者としての志が・・・」とか理屈っぽく語っていたのがウソのように、
今では素直に本を娯楽の一環として楽しんでいます。これからもそんな感じで行きますよ。
ついでに言えば10代の頃からずっと、背表紙のズレが気になって常に「上から3冊目」を買ったり、
はたまた新刊の帯を大事にして書店のカバーを外さなかったりと、
ずいぶん図書様を敬って参りましたが、ここ数年あまり気にならなくなりました。
それよりも読もう楽しもう。所詮、本は本だ。まあね。

たしか椎名誠が「文庫本は偉いのだ」とか書いているのを読んだような記憶があります。
「手軽に持ち運べるからキャンプでも読めるし、読み終わったら焚き火にポイと投げ入れれば燃料にもなるのだ」とまあ、そのような類のことだったと思います、のだ。
その文章を読んだ当事は「図書様に何たることを!」なんて憤慨したものでしたが、所詮は本。
今はそんな潔さを秘めていることも、確かに文庫本の魅力のひとつであることよ、などちょっと風流にと納得してます。

次は宮部みゆきのどのタイトルを読もうかな。借りている本の中にたしかもうひとつあったな。
本は娯楽。これからもたくさん楽しもうと思っております。
宮部みゆきは、そんな読者の気持ちを十分に満足させてくれる名手だなぁと感じております。

                                         よし、では次の本・・・

あとね。流行作家だけに手が伸びなかったという、なんとも天邪鬼な理由もあったのですよ。
意外とそういう人もいるかもね。


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コメント 11

ゆっこ

お、一番乗りかな?
宮部みゆきファンなので、ぜひともコメントしちゃいます。
彼女の才能、凄いと思います。推理小説ファンじゃなくても引き込まれる魅力があります。
短編ももちろんそうですが、出来れば長編をお勧めしちゃいます。
ただ、長編は読み出すと止まらなくなるので、週末に読む事をお勧めします。
ようこそ、宮部みゆきの世界へ。
by ゆっこ (2006-12-02 02:13) 

Betty-A-Sateau

文庫本、私も好き。
男の人がジーンズの後ろポケットに文庫本を入れてたのに惚れました。オシリ凝視w(私のポケットには入らないし(涙))
流行作家の本には手を出せない天邪鬼なキモチも、うなずいてしまいました。
宮部みゆきさんの作品では「火車」が好きです。オススメします。
by Betty-A-Sateau (2006-12-02 09:29) 

教授

>ゆっこさん
引き込まれますよね!読者をぐいぐいと引っ張る文章がすごいなぁと思います。
長編ですね。この週末は用事があってきついので、来週にしようかな。
うっかり読み始めて止まらなくなったら体がもたなそう・・・。

>Bettyさん
文庫本かっこいいですよね。本を気軽に携えている感じがいいんですよ。
おしりのポケットですか!昔ならそこにはウィスキーが入ったところですね。
「火車」って聞き覚えがあります。借りた本の中にあったかな。なくても買ってきてよみたいな。

やはり結構読まれていますねー。これからの楽しみがまた広がりました。
ではちょっと留守にしまして、また週明けに!
by 教授 (2006-12-02 14:20) 

もっきー

マスコミでもてはやされていたり、大々的に取り上げられているものはどうしても敬遠しがちですね。だからジブリ系もあまり見たことありません。
単なる食わず嫌いなんですけどね。
素直な気持ちで見れば面白いんだろうなとは思います。
by もっきー (2006-12-02 15:27) 

教授

>もっきーさん
はやりもっきーさんはそのクチでしたか。すごく納得します。お互いにね。
教授の場合は、人から押し付けれた先入観が嫌いなんですよ。
いつかそのタイミングがきたら、すんなり触れられますよ、きっと。
そのときもっきーさんは、たとえばお子様と一緒にみて、
自分だけ感動して泣くかも!冷やかされるかも!
by 教授 (2006-12-02 15:45) 

パキ

本だけは人のお勧めにとにかく従います。
宮部みゆきは会社の先輩がファンでほとんどの文庫を持っていたので借りまくり読みまくりました。殺人とか扱う話題が暗い割に読後感に陰湿なものが残らないのがみゆきちゃんの良いところですね。一番好きな作品は短編の「サボテンの花」です。
by パキ (2006-12-02 23:46) 

JOHN

活字であれば、ほとんど何でも読みます(日本語に限るよー)。
体裁は文庫が好きですね。手軽さが♡
勧められれば素直に読む方、借してくれると言うものは借りる方。ノンポリです。
そうそう、宮部みゆきの現代モノは全部持ってますっ。
少年達が出てくる作品が好きです。←かなり多い。
by JOHN (2006-12-04 20:34) 

教授

>JOHNさん
文庫本いいですよね。教授も負けずに♡
前の記事の「ほたるの星」も借り物なんですが、いつもの自分のチョイスからちょっと離れてみるのも新鮮でいいですよね。今読んでいるのも少年でてくる!
by 教授 (2006-12-05 15:45) 

sakamono

昔は、読みたい本があっても「文庫が出るまで待とう」などと言って、文庫が出る頃には、忘れているとか興味を失くしているとかで、なんだか損した気分でした。最近では、ハードカバーの新刊本なども買ってしまいます。もう大人ですから^^。
by sakamono (2006-12-07 00:07) 

ぴよ

はい♪
>あとね。流行作家だけに手が伸びなかったという、なんとも天邪鬼な理由もあったのですよ。
意外とそういう人もいるかもね。
ビンゴでございます(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
いまだに手が伸びませんww
でもさ☆本って1000~2000円じゃないですかw
主婦にはその金額おっきいのですよ
でもね、本って安いなって思うのです♪
食べればその場で終わってしまう微妙な額。
その額で何度も読み返してイロイロ考えたり受けたり
金額以上の満足感を本からもらえると思うのでし☆
ので、息子には読みたいと言われればすぐその場て買っであげちゃう♡w
宮部みゆきもチャレンジしてみようかな♪
by ぴよ (2006-12-11 20:09) 

教授

>sakamonoさん
ハードカバーは大人のアカシですね!素敵です。欲しいときが買い時なんだとわかってはいても、やっぱり値段の差が・・・。

>ぴよさん
最近の文庫本って1000円近くしますよね。もう値段的にハードカバーじゃん!
個人的に図書館がオススメですよ。値段を気にしなくていいから気軽に選んだ本が良い出会いを生むかも。宮部みゆき、おもしろいですよ。
by 教授 (2006-12-12 13:10) 

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